ファイナンシャルプランナー(FP)について、「聞いたことはあるけど、どんな時に相談したらいいか分からない…」と感じたことはないでしょうか。
- FPになにを相談したらいいの?
- FPに相談するとお金がかかるの?
- 良いFPに出会うにはどうしたらいいの?
「何かあった時のために保険でしっかり備えている」と胸を張れる方の多くは、理想的なファイナンシャルプランナー(FP)に出会っています。
この記事では、金融機関(保険会社、銀行、保険代理店)に25年間以上勤務する現役の保険ショップ定員が、ファイナンシャルプランナー(FP)の見極め方や良いFPに巡り合う方法について紹介します。
- 良いFPと悪いFPの見分け方がわかる
- 良いFPと巡り合う方法がわかる
- FPに相談できる内容がわかる
ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事とは
ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事は、お金に絡む幅広い相談を行うことです。
生命保険会社のセールスレディや来店型保険ショップで保険の販売、相談を行う人は「保険」という専門的な商品を販売するための試験に合格し、「生命保険募集人資格」を取得しています。
さらに、保険販売員の中には、お金に関する幅広い知識を持つファイナンシャルプランナー技能士(FP)の資格を持っている人がいます。
ファイナンシャルプランナー(FP)は、あなたの保険の話だけでなく、そこから発展したお金にまつわる困り事について、相談相手になってくれます。
- お金の貯め方
- お金の運用
- 保険の相談
- 相続・贈与の相談
- 各種ローンの相談
ファイナンシャルプランナー(FP)へ相談する場合、相談料が無料のFPも多いですが、有料で相談を受けているFPも存在します。
「相談料がかかるFPは良い」、「かからないFPは悪い」ということはないので、相談料の有無でFPの良い悪いを判断する必要はないです。
安かろう悪かろうではない!
良いファイナンシャルプランナー(FP)の特徴
「せっかく相談するなら良いFPに相談したい!」ところですが、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持った人たちはどこにいるのでしょう?
FPは、お金に関する相談を受ける仕事のため、金融業界(銀行、証券会社、保険会社等)や不動産業界にたくさんいます。
他にも、税理士や会計士もFP資格を持っていることが多いです。
銀行や保険ショップの窓口などに相談に行った際、担当者の名刺をもらうことがあります。
名刺にファイナンシャルプランナー(FP)の資格が記載されているケースは多いですが、「名刺に記載するルール」はないため、FP資格を記載していない人もいます。
ただし、これはファイナンシャルプランナー(FP)技能士の資格取得者であることが分かるだけで、あなたが求める知識・人間力を兼ね備えた良いFPかどうかは別問題です。
FP資格を持っている=良いFPとは限らない
大切なのは「あなたにとって信頼できるFPかどうか」
ファイナンシャルプランナー(FP)への相談として、2つの事例を紹介します。
あなたは、どちらのファイナンシャルプランナー(FP)を信頼しますか?
幅広く非常に細かな情報を持ち合わせている。
相談中の雑談はなく、あなたが質問したことに対して、端的に答えてくれるタイプ。
雑談を交えながら、あなた自身が気づいていないような問題点を洗い出してくれる。
親身に相談に乗ってくれるタイプ。
どちらのFPの方が良いかは、あなたの好みや感じ方次第です。
初回の相談で信頼できる運命のファイナンシャルプランナー(FP)と出会えるとは、限りません。
いろいろなファイナンシャルプランナー(FP)に相談して、比較してみましょう。
- 「〇〇だと思います…」
- 「たぶん○○のはずです…」
というように、曖昧で自信のないことを言われたら不安に思いますよね。
そんな時は、別のファイナンシャルプランナー(FP)にも相談してみましょう。
良いFPに出会うためには、相談して比較すること!
理想的なFPはどう振る舞うのでしょうか?
まず、あなたの考えをしっかり訊いてくれるはずです。
あなたが気づいていない問題点を洗い出してくれて一緒に整理をしてくれます。
その後に具体的な解決方法、その手段としてこの商品はどうですか、という進行になります。
相談の主はあなたであり、お金(相談料、保険料、購入手数料等)を払うのもあなた自身です。
目の前のFPはサポーターに徹しなければなりません。
間違っても「FPが主で話が進む」なんてことはあり得ないと思います。
悪いファイナンシャルプランナー(FP)の特徴
良いファイナンシャルプランナー(FP)に出会うためには、反対の「悪いFP」について、知っておく必要があります。
では、悪いファイナンシャルプランナー(FP)は、どうやって見分ければよいのでしょうか。
主な特徴は次の3点です。
- 保険商品の説明ばかりする
- 相談者の想いを聞かずに話を進める
- 特定のNGワードを連発する
相談の冒頭から保険商品の説明が始まるファイナンシャルプランナー(FP)には要注意です。
保険の相談に行ったのにすぐに商品説明をするFPは良くないの!?
紹介された保険は「誰にとって」良いのかな?
お金の相談ではなくて、あなたが服を買いにショップに行ったとしましょう。
ショップに入るなり、店員さんが寄ってきて、「お客様、本日入荷したばかりの今年流行りのグリーンのチャイナドレスがあるんです。どうですか?ご試着なさいませんか」と言ってきました。
あなたが断ると、今度は「このドレスなんてどうですか?女優の○○さんがドラマの中で着ていたものと同じなんです」と言われる。
これらはお店都合の商品説明ばかりで、「店員さんの売りたい!」が前面に出ていますよね。
肝心なあなたの気持ちが置いていかれてます。
あなたの服を買いにきた目的や好み、予算等をしっかり共有できてはじめて商品が出てくるのが本来の姿だと思います。
あなたが、お子様の授業参観に行くための服を探しに行ったのだとしたら、チャイナ服なんて選びませんよね。
保険の相談の場合も、同じことが言えるのではないでしょうか?
あなたが、保険の相談に行ったとします。
目の前のファイナンシャルプランナー(FP)に「いい医療保険に入りたいんです」と言った途端に「じゃあこの保険はどうですか!」とすぐ保険商品が出てきたら…
はたして、その保険商品は「誰にとっていい保険」なのでしょうか?
もしかしたら、目の前にいるファイナンシャルプランナー(FP)に販売手数料がたくさん入るような保険なのかもしれません。
一般的に、こういうタイプのファイナンシャルプランナー(FP)は、1つ目の商品にあなたが納得しなければ、「では、これはどうですか!」と次から次に商品が出てきます。
あなたの気持ちは置き去りにされ、もっぱら商品説明会みたいになってしまいます。
洋服屋さんで定員さんに付きまとわれるのと似てるなぁ…
悪いファイナンシャルプランナー(FP)の口ぐせ
自分都合で考える悪いファイナンシャルプランナー(FP)には、口ぐせがあります。
保険の相談に行った際に、次のようなセリフをよく使うファイナンシャルプランナー(FP)に当たった場合は注意しましょう。
- 「おすすめは○○です!」
- 「お願いします!!」
- 「みなさん○○しています」
「おすすめは○○です!」「お願いします!!」「みなさん○○しています」というのは悪いFPが使いがちです。
「おすすめは○○です!」や「お願いします!!」は、ファイナンシャルプランナー(FP)にとってのおすすめであり、申し込み手続きをFPがお願いしているのは、すべてFPにとっての都合です。
「なぜ、あなたにとっておすすめなのか」の理由が必要ですし、お願いされなくてもあなたが必要だと思えば手続きしますよね。
「みなさん○○しています」は最近流行りの第三者話法です。
日本人の心理状況を逆手にとった方法で、「みんなと同じなら安心」という心理状況にさせて、相談者のファイナンシャルプランナー(FP)への依存度を高めようとする手法です。
保険に関して、他のみなさんは関係なく、決めるのはあなたです。
理想的なファイナンシャルプランナー(FP)はオーダーメイドであなたにぴったりの商品選びをしてくれます。
結果的にみなさんと同じということはあっても、最初からみなさんと同じ前提で話が進行するのはおかしいと思いませんか?
FPにとって都合の良い保険があるのは事実だよ
FPはどうやって稼いでいるの?
FPは、お金に関する相談を受ける仕事のため、金融業界(銀行、証券会社、保険会社等)や不動産業界にたくさんいます。
「お金に関する場所にFPあり!」と考えると、意外とあなたの身近にいるかもしれません。
運命のFPはあなたの近くにいるかもね!
私たちの相談に乗ってくれるファイナンシャルプランナー(FP)の収入源はどうなっているのでしょうか?
以下の2点がファイナンシャルプランナー(FP)の主な収入源です。
- 金融商品の販売手数料
- FPへの相談料(有料の場合)
相談自体に相談料をとっているFPの場合は、その相談料が収入源になります。
このほかに、相談料の有料・無料に関わらず、保険などの金融商品を販売すると、保険会社などから販売手数料がもらえます。
なので、あなたは相談料無料ということを気にせずに、存分にファイナンシャルプランナー(FP)に相談に乗ってもらえばいいのです。
悩みを解決できればFPにも報酬があるんだね!
良いファイナンシャルプランナー(FP)に巡り合うには
あなたにとって、理想的なファイナンシャルプランナー(FP)と巡りあうにはどうすればいいのでしょうか?
ひとことでFPと言っても、それぞれが得意とする専門分野があります。
- 資産運用に強いFP
- 保険に強いFP
- 相続対策に強いFP
問題の原因を診断して、解決してくれる点では、FPは医師に似ているところがあります。
医師でも外科、内科、心療内科等があるように、まんべんなく全てに精通しているのが理想ですが、そこは人間なので限界があります。
ファイナンシャルプランナー(FP)も同じで、すべての分野に精通しているFPに出会うのは極めて難しいです。
そこで、私たちがとるべき選択は、「相談内容に応じてFPを選ぶ」ということです。
自分の悩みに合ったFPが必要!
相談内容に合わせて最適なFPを選ぼう!
例えば、保険の相談なら保険会社の営業担当者にお願いしてもいいですし、最近流行りの来店型保険ショップを訪ねてもいいかもしれません。
ただし、手当たり次第にたくさんのファイナンシャルプランナー(FP)に会ってみるのは、理想的なFPと出会う可能性があるものの、かなりの労力・時間・お金を使うことになります。
手当たり次第に会うのは大変だな
ネットの口コミや知人の紹介があれば労力を減らせるね!
FPに保険の相談をするときに気をつけること
インターネットの口コミ情報や紹介などである程度、相談したいと思える保険会社や来店型保険ショップを絞り込めたら、保険の相談をしてみましょう。
保険の相談をするときに、同じ保険会社や来店型保険ショップで1人だけのFPに相談するのではなく、違うFPとも相談してみると経験値があがり、理想のFPをさがす目が肥えてきます。
看板の同じ「A保険ショップ」であれば、最近は各保険ショップで研修制度が進んでいるので、どのショップでも、ある程度は、同じレベルの話をしてくれると思います。
でも、これは一定レベルまでであって、そこから先は研修では補えない個人差が出てきます。
同じ保険ショップで複数の担当者に相談してみると、その保険ショップのカラーが見えてくると思いますが、1回の相談だけで「この保険ショップはこんなものだ」と決めつけるのはもったいないかもしれません。
担当者を変えてみたら、本当はあなたにピッタリの保険ショップだったかもしれないのに、1回目がたまたま相性の悪い担当者だったということも十分あり得ます。
たくさんのお店で相談する時間がない時はどうしたらいいの?
そんな時は、口コミのいい来店型保険ショップがおすすめだよ!
いくつもの保険会社や来店型保険ショップで相談する時間がない方もいると思います。
そんな場合は、保険会社の営業担当者ではなく、口コミのいい来店型保険ショップをおすすめします。
理由としては、以下の2点です。
- 乗合代理店のため、複数の保険会社の商品を同時に比較することができる
- 担当したFPとの相性が悪ければ、担当者変更を簡単に何回でも受けてくれる
あなたにとって良いファイナンシャルプランナー(FP)に相談したい思ったら、来店型保険ショップにいって相談してみましょう。
運命のファイナンシャルプランナー(FP)に巡り合うことができて、「保険は難しい」と思わなくなるかもしれませんよ。
良いFPと巡り会うためのコツ
あなたは、「お客様」だからといって上から目線で保険の相談に臨むと、いいファイナンシャルプランナー(FP)と巡り合うのは難しいかもしれません。
少し考えたらわかりますが、上から目線で「できない要求」をお客様にされた場合、表情や態度に出るかどうかは個人差がありますが、ファイナンシャルプランナー(FP)だって人間です。
あなたのお金の悩みを解決するためには、あなた自身とFPは同じ目線になって考える必要があります。
気持ちの良い接客を期待するのなら、あなたにも相応の立ち振る舞いが求められます。
もし、「なかなか理想的なFPと出会えない…」と感じているなら、自身の言動を振り返ってみませんか。
良いFPに巡り合うにはいい準備から!
理想的なファイナンシャルプランナー(FP)と巡り会う条件として、事前にあなた自身の考えをある程度まとめておきましょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)に保険の相談をするときに、「私には何がいいですか?」というだけではFPも困ってしまいます。
「自分の考え」をまとめずに、保険の相談に行くことは、飲食店のイスに座って、「私の口に合うものをお願いします」と言うと、シェフも困ってしまいますよね。
和食なのか、洋食なのか、中華なのか、それともスイーツなのか…
保険の場合だと、
- 医療保険なのか
- がん保険なのか
- 学資保険なのか
- 個人年金なのか
100パーセントでなくても、ある程度の考えはまとめてから相談に行くことで、スムーズな相談につながります。
悩みの解決に向けて、FPと目線を合わせることが大切!
まとめ
いいファイナンシャルプランナー(FP)の見極め方や巡り合うための方法について紹介しました。
FPには、お金に関する幅広いことを相談することができます。
保険や資産運用などで、誰かに相談したい時には、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を持っているFPに相談しましょう。
- お金の貯め方
- お金の運用
- 保険の相談
- 相続・贈与の相談
- 各種ローンの相談
相談するファイナンシャルプランナー(FP)は、誰でもいい訳ではありません。
保険などの金融商品の中には、契約したファイナンシャルプランナー(FP)に多額の手数料が入る「FPにとって都合がいい商品」も存在します。
目の前のファイナンシャルプランナー(FP)は、あなたにとって理想のFPなのか見極めましょう。
- 保険商品の説明ばかりする
- 相談者の想いを聞かずに話を進める
- 特定のNGワードを連発する
いいファイナンシャルプランナー(FP)に巡り合うために、いくつもの保険会社や来店型保険ショップに通う時間がない場合は、インターネットの口コミ情報が良い来店型の保険ショップに行ってみましょう。
来店型の保険ショップが、ここ数年間で、規模を急拡大させている背景には、「多くの方に選ばれる理由」があります。
- 乗合代理店のため、複数の保険会社の商品を同時に比較することができる
- 担当したFPとの相性が悪ければ、担当者変更を簡単に何回でも受けてくれる
あなたのお金の悩みを解決することで、ファイナンシャルプランナー(FP)にも手数料が入る仕組みになっています。
なので、遠慮せずに納得いくまで保険の相談をしてみましょう。
理想のFPに巡り合うことができれば、「何かあったとき」のために、あなたにぴったりの保険で備えることができるようになります。
いいFPに出会うと保険は怖くない!
さいごまでお読みいただきありがとうございました。